ついに来た、高反発規制。

 日本ゴルフ協会(JGA)が、来年から主催16競技に「高反発規制」を導入すると発表しました。これによって、ドライバーヘッドの反発係数が「0.830」を超える物は使えなくなるのです。

 と言っても、来年からであり、主催競技に対してであり、一般のゴルファーに対しては、2008年からの規制となるようで、受け止め方は様々ではないでしょうか・・・?

 ゴルフに関しての規則は、これまでにも沢山あります。

 「ゴルフ規則は世界共通である。」とは言っても、現実は・・・?

* 14本以上のクラブをバッグに入れてラウンドする人
* 非公認球を使ってラウンドする人
* プレーに関しては、言うまでも無く
* :

 娯楽として、ゴルフを楽しむのか否かによって規則の範囲は変わってしまいます。

 ゴルファー個人の考え方の問題になっているのでしょうか・・・?

 今年に入っての話ですが、顧客様から、低反発ヘッドのドライバーのオーダーを頂きました。

 このお客様は、昨年から低反発ヘッドを考えていたようです。

 というのも、周りのゴルフ仲間に競技志向の方々がおり、以前から低反発ヘッドを使用されているのを知って、強制された訳では無く、自発的に選ばれたようです。

 本人様がシングルを目指されている事は、以前からお話されていましたので、今回のヘッドの注文を受け、さらに、応援したい気持ちになりました。

 

 そして先日、低反発のヘッドで製作したドライバーをお渡ししました。

 すると即答で、「本当に低反発ですか?!」と。

 以前に作らせて頂いた、高反発ヘッドに着けていたシャフトではなく、シャフト自体も違った物である為、ヘッドと飛距離の関係を比較する事は難しい事なのですが、本人さんの確かな感触からの感想かと思います。

 

 反発係数だけで、飛距離が決まる訳では無い事は、多くのゴルファーは理解しておられるのでしょう。

 ですから、「物理的!科学的!!に飛ぶ!!!」と言われれば、試したくもなるのでしょう。

 今後、「反発係数は0.830以下(低反発)でありながら飛ぶ!」などと謳ったクラブが、沢山市場に出てくることになるのでしょう。

 

 高反発ヘッドの規制が今後、何処で、どのような影響が出るのかは、今のところは分かりませんが、私の立場としても今後の動向を見ていかなくてはなりません。

 「ボールを飛ばす!」といった思考が「ボールを狙った場所に止める!」といった思考に変われば、14本のクラブのそれぞれを、同じ様に重要と考えるようになっていただけるのではないでしょうか。

 「ドライバーを真っ直ぐに、遠くに飛ばす!」事は、いつまで最優先事項であり続けるのでしょうか?