誰かが折れる現状・・・。

第7話の続きになります。

その後、代理店に探してもらった5Wのヘッドが入荷しました。

事前に連絡がありました。

「探したのですが、こちらの計測値でリアルロフトが17度のものが一番寝たものでした!ご了承下さい!」と・・・・。

代理店が作っているヘッドではないし・・・

少しの希望を持って、当店の機材で計測しました。

結果は、リアルロフトは17度でした。

お客様のラウンド後の感想は、「やはり距離が出すぎているような・・・?スプーンと同じくらい飛んでしまう事もあったかな・・・?」

もう少し練習場等で様子を見て見ます~」とおしゃって頂いたのです。

しかし、お客様に折れて頂く事も嫌であり、1つは交換して貰えるということでしたので、

「大きな変化は無いかもしれませんが、1度寝ている事は事実ですし、交換してみましょう。」という話になりました。

結果的にお客様が折れる形にはなりました。

その後、お客様から、「今回は業界の現状が分り、勉強になりました。ご無理を言って申し訳ありませんでした。」と言って頂けました。

パーツだからといって表示ロフトがリアルロフトであるとは限りません!

また、パーツのヘッドのリアルロフトを計測する際に、シャフトを仮挿しするのですが、そのシャフトの挿し方が本当に真っ直ぐなのか?などを考えると、代理店やメーカーと電話で話しても喧嘩になってしまいます。

ソールにロフトを刻印していないものもあります。

当店のように、最終的にスペックを計測するショップにとっては使い易いものであると思います。

計測器の無い状態で、ソールのロフトの刻印を信じて、クラブを組み立てていく事が出来る日は今後来るのでしょうか・・・・?

「ロフト角の公差は±1度は当たり前!」「シャフト重量の公差±2.5gまではOK!」「シャフトは多少曲がっている物!」「グリップの重量は違うもの!」

と言った《使うのは所詮人間だよ!!そこまで考えても仕方ないよ!!》的な考えの方に人間が多いこの業界で、一体何処までどれだけ折れずにやって生けるのか・・・。不安になるときがあります。

I am OK!
You are OK!