ゴルフクラブは、ヘッド、シャフト、グリップの3パーツの組み合わせで作られています。
細かくいえば、この他に、ソケット(フェルール)、接着剤、下巻き両面テープなど。
もっと細かいところでは、ノリ止め(ヘッド内に接着剤が落ちないように、ネックの底にするフタの様なもの)や、プラグ(貫通しているヘッドにシャフトを挿した時に、シャフトの底に差し込む棒の様なもの)などなど・・・があります。
ソケットは、数種類のものを準備しております。シャフトの先端の直径とヘッドのネックの直径により、内径と外径の合うものを探し、使い分けなければならないからです。
接着剤の種類にも何種類か存在しますが、当店が現在使用中のもので接着に問題はありません。
下巻き両面テープも数種類試しましたが、現在使用中の物が、一番使い勝手が良く今後も使用し続けることにしております。
しかし、クラブの3パーツは、私が使いやすい物だけに絞り、そのパーツだけを使い続けることは出来ませんし、面白くもありません。
各パーツメーカーが作る数多くのパーツの中から、お客様に最良のパーツを選択し、組み立て、そして、お客様に気に入って使用して頂ける事がこの仕事の楽しいところだからです。
また、パーツのカタログを見たり、パーツを扱う業者さんの話を聞いたりしながら、パーツを吟味するのも、なかなか楽しいものです。
多くのパーツは代理店を通して仕入れる事が出来ます。
製造元から直接仕入れる場合もあります。
アイアンヘッドは国産の物を使用しているので、製造元から仕入れる事が可能ですが、シャフトやグリップの多くは海外で製造され、国内に入ります。
アイアンシャフトの場合は、10本(3I~SW)セットで袋に入れられた状態で、船か飛行機かで運ばれてくるのでしょう・・・。
詳しくは知らないのですが、海外の製造元で商品の検品が行なわれたものが、そのままの状態で国内の代理店を経由し、工房やショップに運ばれているようです。
さて、先日アイアンセット(5番~SW)のオーダーを頂きました。
ヘッドは国産の物で決まりました。
ヘッド重量は番手間のピッチが揃ったものを用意できました。
シャフトは試打の結果、海外で製造されているシャフトを用意する事となりました。
そして、代理店からシャフトを仕入れることにしました。
1回目のシャフト重量(8本) | 2回目のシャフト重量(4本) | |
5 | 89.0g | |
6 | 93.5 | 90.0 |
7 | 86.5 | |
8 | 85.6 | |
9 | 83.7 | |
PW | 78.8 | 81.3 |
AW | 78.0 | 83.7 |
SW | 74.0 | 81.7 |
本来なら1回の仕入れで済むはずが・・・2回目の仕入れをしてしまうのでした・・・