ゴルフクラブで、長さ(インチ)、重量(g)、スイングバランスといえば、メーカーのカタログや商品の説明書きなどに必ず記載されており、ゴルフクラブを買った経験のある方なら、誰でも目したことのある、最も代表的な数値だと思います。
それぞれの数値を計測するには、それぞれ計測する道具があります。
長さ(インチ)を計測するのは、インチスケールで、簡単にいえば、ものさし(定規)です。
重量は、重量ばかり。
スイングバランスは、バランス計。
重量は、家庭にある調理秤でも、理科の実験で使うような電子秤でも、計測したい物を乗せると、値を針が示すか、デジタル表示してくれるので、ひと目で値が読めます。
スイングバランスも、ゴルフクラブを計測する為の独自の計測器というだけで、クラブを乗せれば、値が読めます。
しかし、長さだけは、インチスケールの上にクラブを乗せたところで、値を針が示すわけでも、値がデジタル表示されるわけでもなく、ただの定規なのです。
例えば、お客様のドライバーを計測したときの会話で、
「このドライバーは320g、D-2.2、45.5インチです!」と言うと、
「え~45.5インチもあるの???」
「それは、おかしいよ~、45インチのはずです!」
「シールに45インチと書いてあるのに・・・?」などなど、
ヘッドを測ります。
グリップまで測ります。
「すみません!長さの読み方の違いです。当店では、この長さは45.5インチと読みます。他のショップやメーカーは45.25インチと読むところもあるかも・・・?」
「いい加減なものだね~。」
「そうなのです。基準が曖昧なのです。」
シャフト単体の長さを計測する事は簡単なのですが、シャフトにヘッドとグリップが着いたクラブの状態では簡単ではないのです。特に、ヘッド側の基準が曖昧なのです。
ゴルフ規則には、「クラブの全長はグリップの上端からクラブのソールまでをシャフトの軸線(またはその延長線)に沿って計り、18インチ(457.2ミリメートル)以上でなければならない。」と記載されてはいますが・・・?