前話で、シャフトはチップ側よりもバット側の方が太いことは理解して頂けたでしょう。
チップ形状にはパラレル形状もありますが、全体にはテーパーになっています。
今まで見てきたアングル測定に使用される機材の多くは、シャフトの外側に分度器を当てて目盛りを読むタイプでした。
ヘッド側はフェースの溝のラインを基準にするタイプがほとんどでした。
溝のラインの平行の出し方に違いがあり、疑問もありますが、基準を溝のラインと考えるのは正しいと考えます。
間違いは、シャフト側の基準です。
ライ角の場合、シャフトの上側に分度器を当てるタイプも、下側に当てるタイプも両方知っており、過去に使用した事があります。
どちらかといえば、上側に当てるタイプの方が多いように思います。
上側であろうが、下側であろうが、いずれにしても、シャフトの中心線とは異なります。
シャフトの外側は真っ直ぐな直線であるものもあれば、スチールシャフトにあるステップの段があるものもあり、ステップパターンも様々であり、基準と考えるには無理があると考えます。
世界中でライ角を測定するのに使われている機材は何種類もあるのです。
1本のアイアンのライ角を測定すると、シャフト側の測定基準が3通りあれば、3通りの角度が出来ます。
ゴルフショップが3店舗あり、各店舗が別々機材を持ち、別々の基準を持っているということも考えられるわけです。
今話では、現在のアングルの測定方法は何処で測定しても同じ数値ではないこともあるのです!と言いたかったのでした。