FW4本の調整。

フェアーウェイウッド(FW)4本のリシャフト依頼がありました。

お客様は女性の方で、アイアンは5番からで、FW3,5,7,9番をセッティングされておりました。

5番からのアイアンセットは既にフル調整させて頂き、満足して使用して頂けている状態でした。

アイアンを調整させて頂いた当時もFWは4本お持ちでしたが、各番手のヘッド、シャフト、グリップがバラバラの物であったと記憶しておりました。

今回、リシャフト依頼の4本のFWは、各番手のヘッド、シャフト、グリップは全て同じものでした。

アイアン調整時に「FWの本数が多いので、アイアンセットのように、FWセットと考えてみては・・・? もしも、5,6,7,8番アイアンがそれぞれヘッド形状やシャフトの重さ、硬さが違ったものであったなら、使いますか・・・?」といった内容のお話をした記憶があります。

その話を理解して頂けたのでしょうか?

数ヶ月前に、今回持込みとなった、FW4本を購入されたようです。

ヘッドやシャフトに貼ってある、少量の鉛テープが苦労された事を物語っていました。

試打されて購入されたようですが、コースでは「右へ!左へ!」と思うようにいかないと言う事でした。

とりあえず、4本の計測をしました。

長さ、バランス、重さ、アングルに関しては、問題を感じませんでしたが、振動数に疑問が・・・。

4本ともに、220cpmでした。

長年、愛用されているドライバーの振動数は222cpmでした。

シャフト重量は全て40g台の軽量シャフトでありました。

この時点で、4本の振動数に疑問があるにせよ、そもそも、本来必要な振動数の数値ではない・・・。

さらに、以前お使いだったFW群の数値も参考に・・・。

以前お使いのFW群も、パーツはバラバラではありましたが、最低限の調整はしてありました。

アイアンのスペックも参考にし、この時点で、4本ともにシャフト交換の必要があると判断!!

3番の振動数を20cpm前後アップさせ、番手間の振動数のピッチを均等にアップさせるのがベストであると考えました。

シャフトはお任せいただけたので、とりあえず、アイアンのシャフト重量が50g台であったことも考え、50g台の重量のシャフトで、250cpmの振動数で7Wを1本作って試打してもらう事に・・・。

結果に納得頂けたので、残りの3本も同じタイプのシャフトで作らせて頂きました。

250cpmの振動数で7Wヘッドのアングル、重量などに問題が無かった事、グリップも同じタイプを揃えた事、FW4本をアイアンセットと同じ様に、FWセットと考えて頂けシャフト4本を同じもので揃えた事で、私も、満足のいく完璧な仕上がりになりました。

最後は、「リシャフト前の4本は10年後に使用してください!」と言って、お返ししました。

時間は掛りましたが、今回のお客様のバッグの中身は、頭で記憶できるくらいにシンプルなセットとなりました。

時間が掛かった分、記憶に残る1セットになるのかもしれません。