「老若男女、全てのゴルファーに対応できる試打クラブを作るとなると、一体、何本作らないといけないのか・・・?」とは、オーダーショップやチューンアップショップをやっている方なら、必ず、一度は考えた事があると思うのです。
ドライバーの試打クラブを作るとしたら・・・・・
重量 | 40g、50g、60g、70g、80g、90g、100g |
キックポイント | 先、先中、中、中元、元調子、ダブルKP |
フレックス | R、SR、S、SX、X、XX |
トルク | 2度、3度、4度、5度、6度 |
シャフトだけで、40gの先調子のRの・・・・・100gの元調子のXXの・・・・・と組み合わせていくと
7(重量)×5(キックポイント)×6(フレックス)×5(トルク)=1050本
オリジナルロフト角 | 9度、10度、11度、12度、13度 |
フェース角 | -1度、0度、+1度 |
ライ角 | 58度、59度、60度 |
体積 | 250cc、300cc、350cc、400cc |
ヘッドだけで、9度の-1度の58度の・・・・・13度の+1度の60度の・・・・・と組み合わせていくと
(オリジナルロフト角)×3(フェース角)×3(ライ角)×4(体積)=180個
グリップを1種類と決めたとしても、1050本×180個=189000本という計算になります。
さらに、組んだ状態のスペック(長さ、バランス、グリップの太さや向きなど)を考えると、とんでもない本数になってしまいます。シャフトメーカーの数は、 F社、G社、M社、T社、P社・・・・・・・・・・・etc挙げたらきりが無いくらいシャフトメーカーが存在し、各メーカーがスペック(キックポイント、重量、硬さ、トルクなど)を変えたシャフトを販売しているのです。ヘッドメーカーも多数あり、全てを考えると・・・!
こんな計算をしていると訳が分からなくなり、途中で馬鹿な計算は止めようとなるのです。ドライバーだけで、こうなってしまうのに、アイアン、パター、フェアウェーウッドなどを考えると、頭がおかしくなってきます。
「自分に合ったクラブはどのように探せばよいのか?」と言う質問はこれから先も必ず聞かれるでしょうし、その答えを出す為には、試打クラブは必要だとは考えています。
しかし、仮に、あらゆるスペックの試打があったからといって、お客様に満足して頂けるクラブが創れるかというと疑問です。
お客様に合ったクラブを探す際に、「試打クラブ」をどのように活用していけば良いかは、今後の私の課題であります!