第96話は、こう推測します。
パターンAは
番手 | ロフト角(度) | フェース プログレション (mm) | 解説 | |
A | 9 | 44 | 1.5 | 9・PWに対して、AW・SWが「飛ばない・・・。高く上がる・・・。右にすっぽぬける・・・。」といった傾向になる。 または、AW・SWに対して、9・PWが「低い弾道で、左にひっかかり、飛びすぎる・・・。」傾向になる。 9・PWを構えた時と、AW・SWを構えた時に違和感が生じ、スイング、アドレスを一定にする事が難しい。 |
PW | 48 | 1.5 | ||
AW | 52 | 7.0 | ||
SW | 56 | 7.0 |
パターンBは
番手 | ロフト角(度) | フェース プログレション (mm) | 解説 | |
B | 9 | 44 | 5.0 | 9・PWに対して、AW・SWが「飛びすぎる・・・。弾道が低い・・・。左にひっかかる・・・。」といった傾向になる。 または、AW・SWに対して、9・PWが「高い弾道で、右に飛び出し、距離が出ない・・・。」傾向になる。 Aパターンと同じく、9・PWを構えた時と、AW・SWを構えた時に違和感が生じ、スイング、アドレスを一定する事が難しい。 |
PW | 48 | 5.0 | ||
AW | 52 | -0.1 | ||
SW | 56 | -0.1 |
パターンCは
番手 | ロフト角(度) | フェース プログレション (mm) | 解説 | |
C | 9 | 44 | 4.5 | 同じスイングをすれば、9~SWの番手間の距離は等間隔で、方向性も一定するはずです! |
PW | 48 | 4.5 | ||
AW | 52 | 4.5 | ||
SW | 56 | 4.5 |
以上のように、推測します。
その理由は下記に記します。
フェースプログレッション(FP値)とは、(第45話を参照)
シャフト軸線からリーディングエッジまでの水平距離をミリ単位で表示するのですが、
この数値が大きいほどストレートネックとなり、ターフをとらずに、ボールだけをクリーンに打つイメージになりやすく、ロフトの大きい(寝た)状態でボールに接触しやすくなります。
反対に、小さいほどグースネックとなり、ターフを取って、打ち込むようなイメージになり、ロフトの小さな(起きた)状態でボールに接触しやすくなります。
つまり、FP値が大きいと弾道が高くなり、小さいと低くなる傾向があります。
さらに、FP値が大きいと重心が前方になり、重心角(重心アングル)が小さくなり、FP値が小さいと重心が後方になり、重心角は大きくなります。
重心角の数値の違いにより、ボールのつかまり具合も変わり、ボールの飛ぶ方向にも影響を及ぼします。(第60話を参照)
フェースプログレッションを揃えると、アドレスやスイングも一定し、
打ったボールの弾道(高さ、方向)も揃ってくるのは、自明の理なのです!!
※注意:パターンA、パターンBのFP値を、パターンCのFP値と同じ数値にする事は可能ですが、
ロフト角、ソール角がバラバラになってしまうので、危険です!