原型は何処へ・・・?

 前話で触れたように、最近、ビッグチップと呼ばれる、先端の太いシャフトが用いられた、既成品のドライバーが多く存在します。

 ウッドシャフトの先端の直径は8.5mmが主流です。

 当然、ウッドヘッドのホーゼルの内径は8.5mmが主流になります。

ウッドシャフト ビッグチップといわれているものは、9.0mmあります。
 
 9ミリチップとも呼ばれています。
 
 当然、ビッグチップ対応ヘッドとなれば、ホーゼルの内径は9.0mm以上はないといけません。
 
 9ミリチップ対応ソケットまで、必要になってきます。

 ヘッドだけを使いたいのか、リシャフトをする前提で購入され、持ち込まれる方も少なくありません。

 しかし、交換するシャフトは主流である、8.5mmチップなのです。

 メーカ-が研究をした結果?かどうかは定かではありませんが、大型ヘッドに相性のいい?ビッグチップシャフトを簡単に抜いてしまい、気に入ったシャフト(8.5mm)に交換し、さらに良い結果が出てしまう事実を考えてみれば、ビッグチップの意味は・・・?

シャフトを測る 購入された方の大半はシャフトの先端が、太かろうが、細かろうが気にしてはいないのでしょう。ビッグチップシャフトだからと言う理由で購入したという方は少ないのでは・・・?
 
 持ち込まれるまで、ビッグチップだった事を知らずにいた方もおられます。
 
 長尺ドライバーが流行った?事がありました。

 長尺ドライバーに相性が良いという事で、ビッグバットシャフトと言われた、シャフトのバット(手元)側が太くなっているシャフトもありました。

 ビッグバット専用グリップも必要でした。

 しかし、その時も、ビッグバットのドライバーを使ったが、結果が出ず、ヘッドだけを使い、シャフトは通常のバット径のものを使って、良い結果が出たと言う人もいるはずです。

 長尺ドライバーに使われるヘッドはライ角がフラットなの物が多いので、そのフラットなライ角が短くした時に、偶然、良かった・・・とか?

 ロフト表示が9.5度だが、リアルロフトが11~12度というヘッドは沢山存在し、購入したが、思ったよりもボールが上がり過ぎて、「しまった~!」と後悔するケースは多いはずです。こんな時、9ミリチップシャフトが着いていたヘッドであれば、8.5ミリチップにリシャフトする時に、ロフトが少なくなるように挿すことも可能です!

 この様に、ドライバーに限らず全てのクラブにおいて、元々(設計時)の考えを無視して手を加え、ようやく使えるクラブになったといったケースはよくあります。

 この様に、既製品を手に取り、その原型を留めないほどいじらなくてはならない現状に直面した方々は、次にどのような選択をとるのでしょうか?