練習場でのメーカーの試打会や、ゴルフショップ内での試し打ちでメーカー、ショップ側が用意する(お客様に打たせる)クラブはドライバーが多く用意されているのは、何故・・・?と考えてみると、メーカーやショップ側からすると、「アイアンに比べ、売りやすい!」が本音でしょう・・・?
「ドライバーのOBがなければ・・・。」「ドライバーさえ真っ直ぐ行けば・・・。」と言うお客様の心理を読めばアイアンセットを売るよりも、売れる確率は高いはずです。
最近は、打席の側にハイテク機材を置き、さまざまな数値(ヘッドスピード、ボール初速、バックスピン量、サイドスピン量、打ち出し角度、打ち出し方向など)をデータにとり、モニターで打ったボールの上からと横からの飛球軌道が見る事ができるようです。私も、この様なハイテク機材を使い、データをとったことはありますし、正確に分析でき、優れたものである事には間違いありません。(安ければ、購入したいくらいです!)
この様な機材に問題がある訳ではなく、利用の仕方に問題があるのでは?と感じています
機材は打ったボールの飛球軌道をモニターに映すだけで、それが、正確に映し出せれば機材には、何の問題もありません! キャディーバッグにささった沢山のドライバーの中から、シャフトのRかSの表示だけ?ヘッドのロフト表示だけ?を見て手に取り、数十分、数球の試し打ちで、良し悪しが判断できるのでしょうか・・・?
例えば、A、B、C・・・・・・の数本のドライバーを試打し、データをとった結果、「Cが平均して、一番曲がらずに、飛んぶ!」となれば、Cが合ったドライバーということになりますが、試打した数本の中だけで、しかも、他のクラブ(アイアン、スプーンなど)を無視した状態という条件付ではCが合ったドライバーという事になります。
今までにも言ってきたように、ゴルフは14本のクラブを使って18ホールをプレイするスポーツなのです!
もしも、ドライビングコンテストに出場するのであれば、他のクラブとの統一性などを無視し、ひたすら飛んで曲がらないドライバーのみを探さなければならないでしょうが・・・。ハイテク機材を使った試打会は、ヘッドスピードやトータル飛距離がモニター画面に表示されるからか?時として、全く本来の目的とは違った、ドラコン大会のようになったりします。ドライバーを試打する事は必要な事ですが、ドライバーの試打をする前に、もっとやるべき事があるように思うのです。
14本の基本(土台)となる完璧な(調整などを済ませた)、信頼できる、アイアンセットが決まった状態で、初めて、合ったドライバーを探す為の試打が意味を持つと思います!