第35話で、ソール角について書きましたが、ソールの角度が議論されるのは、ボールを高く上げたり、スピンをかけたり、バンカー(砂)から打たなくてはならない様な、フェースを開き、ロフトを大きくした状態で打たなくてはならない、AW~LW(ロフト角が50~64度あるクラブ)のようなバンスソールになっているクラブの事がほとんどで、ソール角=バンス角として一般的には考えられているようです。
フェースを開く(ヘッドを地面に置いた状態でグリップを右に回す)とバンスは大きくなり、フェースを閉じる(ヘッドを地面に置いた状態でグリップを左に回す)とバンスは小さくなります。また、ロフト角が変われば、ソール角も変わります。
例えば、ロフト角56度、バンス12度のSWを高く止まるボールが打てるよう(LW)にしようと、ロフト角60度に変えるだけでは、ロフト角が4度大きくなっただけでは無く、バンスも大きくなり、ソールを削りバンスを少なくしたり、さらに、削って落ちたヘッドの重量分を鉛を貼って、元の状態のバランスに戻したりと、単純に、ロフトを大きくすれば、高い球が打てると考えてしまいますが、地面のボールを打つ場合はソール角の事も考えなければ、上手く打てないのです。
つまり、ロフト角とソール角は同時に動いて(変化)しまうので、ロフト角とソール角は一緒に考えなければなりません!
最近は、メーカー(量販店)もロングアイアンやショートアイアンを抜いた、5I~PWの6本で販売するようで、別で、単品でウェッジを購入される方が多く、ウェッジに疑問を感じている方が多くおられる様です。ウェッジは確かにフルショットする機会も少なく、他のアイアンとは違ったクラブと考えてしまうのでしょうが、他のアイアンとの流れを、当然、合わせなければならないのです。
持ち込まれるセットの大半は、PWまではメーカー、ブランドが統一されたものなのですが、AW、SW、LWなどがPWまでとは違ったメーカー、ブランドが入っており、形状や色なども違い明らかに、別に購入されたと、思われるセットが多くあります。
この様な方々のパターンとしては多いのは、「重い!硬い!長い!はねる(バンスが大きい)!」などで持ち込まれます。
その感覚は当たっており、バランスが重たく、長さが長く、ライ角がアップライト(舶来品で、日本人の体格では使えないスペック)の場合が多いようで、この様な単品ウェッジを購入される方々の大半は、ずばり、アイアンが重量(120g)のあるスチールシャフト(P社、T社)お使いで、クラブマニア的なゴルファーが圧倒的に多いようです。
スペックよりも、キャディーバッグに入った状態の見た目の格好を優先している様に思えてしまうのですが・・・?
1/14本とは、14本(セット)の中の1本であって、仲間はずれ(単品?)の1本という意味では無いのです!