以前から何度も書いてきたように、ウッドヘッドのロフト角はオリジナルロフト、リアルロフトと呼ばれている2種類のロフト角が存在するのです。
フェース角が0度の時だけオリジナルロフトとリアルロフトが同じロフト角になります。単に、ロフト角が表示されていてもリアルロフト角なのかオリジナルロフト角なのかが明確にヘッドに表示されている場合が少ないように思います。
カタログを見ればスペックは記載されていますし、ショップの店員さんに尋ねれば説明もしてくれるはずですが、ソールに表示されたロフト角だけを頼りにウッドを買う方が多いのではないでしょうか・・・?
A>「オリジナルロフト10度、フェース角+(プラス)2.0度」
B>「オリジナルロフト10度、フェース角-(マイナス)2.0度」
のヘッドのリアルロフト角は、Aは10度以上になり、Bは10度以下になり、リアルロフト角で計測すると、AとBは全く違うリアルロフト角になってしまうのです。「10度なのに球が高い。」「10度なのに球が上がらない。」などの表現をするのは、ヘッドのソールに表示された度数だけで判断してしまっているのでしょう。
フェース角の意味を理解し、リアルロフト角の存在を知っている方であれば、「10度と表示されているけど、フックフェース(フェース角がプラス、フェースが左を向いている)だから、リアルロフトが12度はあるので、高く上がる。」「10度表示だけれど、フェースが右を向いている(フェース角がマイナス)だから、リアルロフト角は8度くらいだから、球が上がらない。」のような表現ができ、ロフト表示に惑わされることなく判断できるでしょう。
先日も、ソールに9.5度と大きく表示されたドライバーを持ち込まれた方のリアルロフトを計測すると、11.5度ありました。この方は「ヘッドスピードもあり、パワーにも自身があり、9.5度であれば弾丸ライナーで飛ぶと考え(イメージ)して、買ったが、結果は考えて(イメージ)いたよりもはるかに高くボールが上がり、こんなに高く上がるのは、打ち方が悪いと思い、スイングをいじり(変え)、低い球を打とうとすればドチーピンになり、スイングがバラバラになった。」とコメントされていました。
ドライバーだけではなくフェアウェイウッドでも同様のケースが多々あります。
シャフト軸を基準にし、フェースがターゲット方向に真っ直ぐ向いた時のフェース面の傾きこそが、正式な(信用できる)ロフト角であると考えるできではないでしょうか・・・?
第4話「リアルロフトの存在」も同じ様な内容になっていますので読み返してみてもらえると良いと思います!
さらに詳しくは、ゴルフギャレーヂのホームページの「オリジナル測定器を詳しく解説するページ」をご覧下さい!