ウッドヘッドのソールの数字はリアルかオリジナルか・・・?(3)

 最近、バッグの中のウッドの占める割合が、確実に増えてきています。特に、女性、シニアの方は、3本は当たり前で多い方は6本も入れている方もおられます。

 フェアウェイウッドが何本必要なのかは、無理なく地面から打てるアイアンの一番起きた(立った)ロフト角と、無理なく地面から打てるウッドの一番起きた(立った)ロフト角が何度なのかを知り、2本の距離の差が何ヤードなのかを計算し、その距離を何等分したいかを決めれば、必要な本数が分かると思います。

 例えば、無理なく地面から打てるアイアンの一番起きた番手がロフト角26度の5番で170ヤード、無理なく地無面から打てるウッドの一番起きた番手がロフト角18度のW#4で200ヤード打てる方であれば、距離の差は30ヤードで、10ヤードの距離の差を作りたいのであれば、3等分でき、2本必要になってきます。

 21度と24度のロフト角のウッドをセットすると190ヤードと180ヤードの距離が打てて、無駄のない(距離の差がでる。)2本になるでしょう。

 (第3話「意味のない1/14本はいらない!」でも書いています!)

 理屈は簡単で、話せば、当たり前な事なのですが、上手くフェアウェイウッドをセットされている方は、意外に少ないように感じています。一番の原因は、フェース角とロフト角の関係を正しく理解されている方が少ないからなのでしょう!

 W#3(15度表示)とW#4(18度表示)の距離がほとんど同じ(あまり変わらない)と言う場合がありますが、計測してみるとW#3はフェース角がプラス2度でW#4はマイナス2度でリアルロフト角を計測すると、W#3もW#4も同じロフト角だったりという様に、フェース角(フェースの向く方向)が同じでないと、ロフト角のピッチも表示通りにはならないのです。

 「ドライバーは真っ直ぐ飛ぶが、フェアウェイウッドが引っかかる(左に飛ぶ)。」
 「W#3は真っ直ぐに構えられるが、W#4,5は構えにくい。」
 「W#3は引っかけそうに見えて、W#4は右に行きそう。」

 などの表現もフェース角がバラバラだからなのでしょう。ドライバーはフック2度で、スプーンはマイナス2度で、バフィーはプラス1.5度で、クリークはマイナス1度のフェース角であれば、手の位置を変えたり、スライスに握ったり、フックに握ったりして、それぞれのフェースが真っ直ぐ向くようにしようと考え、上手くアドレスすることが難しくなるはずです。

 フェース角がプラスかマイナスかで、見た目が変わり、構え方も変わってしまい、最後にはスイングにも影響してきます。ウッドに関しては、フェース角が同じであり、番手間のリアルロフト角の差が均等であるヘッドを揃えることをお勧めします。

 最後に、「ヘッドのソールの数字はリアルロフト角だとは限りません!」