パターのリアルロフト角が0度では、ボールがグリーン上でうまく転がりにくいのです。
パターのリアルロフト角が0度(地面と垂直)だと思っている方もおられるのではないでしょうか? 一般には、リアルロフト角が2~4度であれば転がりが良いといわれています。
ボールは止まっている状態ではボール自身の重みでグリーン面に多少沈んでいるのです。
グリーン周りのアプローチでパターを使うとラフ(長い芝)に食われ距離が合わない(ピンに寄らない)ので、ラフ(長い芝)を越えてグリーン上まではキャリーで飛ばし、それからピンまでは転がす方法はだれでも知っていると思います。このようなアプローチと同じで、グリーン面に沈んでいる状態から、まず出すために、パターにもそれなりのロフトが必要なのです。芝の短い(硬い、速い)グリーンではボールは沈みにくく、芝の長い(柔らかい、遅い)グリーンではボールは沈みやすくグリーン面の状態で必要なロフトも違ってくると考えられます。
厳密にいえば、インパクト直後にボールが空中に浮いた状態があるわけです。
リアルロフトが1度しかなく、しかもハンドファーストで打つようでは、インパクト時のロフトは0度かマイナスのロフトになり、いきなり芝の抵抗を受けることなり、転がりも悪く距離が合わないはずです。ハンドファーストでインパクトするようなタイプはリアルロフトが5~6度の多めのロフトであれば、芝の抵抗を受けずに、転がりがよくなり、距離も合うと考えられます。
一般的なパターはリアルロフトが2~4度ありますが、中には、リアルロフトが1度以下や5度以上ある、特別なインパクトの形でないと上手く転がらないパターもあります。インパクトロフトが適正でないために、ボールがグリーン面で飛んだり、跳ねたりすることもあります。
パターにもロフトが必要なことが分かっていただけたでしょうか?
パター以外のクラブでお分かりのように、ロフト角が0度で無い限り、ライ角が合っていなければ方向が狂います。パターの場合は方向が狂うとカップインできないことになります。
自分のパッティングストロークに合ったロフト角を探すと同時に、ライ角を探すことも必要になってきます。