基礎工事は大切では・・・?

シャフトの向きを揃える 右の写真は、ある方のアイアンセットを分解し(ばらし)、シャフトの向きの方向を一定に、挿し直した、グリップを挿す前の状態です。

この方の場合は全番手をトウ・ダウンし難い方向に挿しました。

シャフト単体の状態で、1本1本センターフレックス計(ゴルフギャレーヂ製)に掛け、シャフトを回し、最も、硬い方向(数値の大きい)を探し、マジックで印をします。

フェースのリーディングエッジをターゲット方向に直角に向けた時に、マジックの印が正面に向くようにリーディングエッジと平行に挿しました。

結果、元々、正面を向いていたシャフトメーカーのシールが、写真のようなに様々な方向に向いてしまいました。

この方は、ばらす以前にロフト・ライ角度の調整だけは済ませて頂いておりました。

その地点でも、以前よりは、安心して使って頂けていたようでした。

シャフトの向きを挿し換えた後も、以前と同じ、ロフト・ライ角度に合わせ直しました。

以前とライ角度は変わっていないはずなのに、全体的に、ボールが良くつかまるようになったそうでした。

以前のシャフトの向きは、トウ・ダウンし易い方向(軟らかい方向が正面)になっていた番手もあったようで、写真を見る限りでは、硬い方向が正面になっているものはありませんでした。

シャフトのトウ・ダウンの影響が、方向性に大きく影響するという事でしょう。

バランサーの除去 今回の分解作業後には、「さらに、全番手が同じ感覚で振りやすくなった。」と喜んで頂けました。

分解作業によって、ネックに入っていた、バランサーも除去し、バックフェースに鉛を貼り、グリップの太さも調整させて頂き、スペック表に数字が綺麗に並びました。

この方にも「ここまで調整したのだ!」という安心感がメンタル面にも影響し、調整済みのアイアンセットには、何の疑いもなく、練習に励んで頂けているようです。

今後は、ウッド群の調整を進めていく事になりました。
1/14×14=1セットを完成させる為には、今回のお客様のように、まず、14本のクラブの大半を占めるであろう、しっかりとした土台、基礎(ベース)となるアイアン群を仕上げる事が大切であると考えます!