1/14本のスペックの追求(1)

 お客様のクラブを計測するためバッグを預かることが多いのですが、バッグの中にパターが入っていない場合が結構あるのです。

 パターだけ毎日自宅で練習しているのでしょうか・・・?
 パターに自信があるのでしょうか・・・?

 パターに関する質問、疑問、調整依頼は他のクラブに比べると、圧倒的に少なく感じます。

 「パターが下手なんです!」「今日は3パットばっかりだった!」「50cmを3回も外した!」このような話は頻繁に耳にしますが、パターを持って来て、スペックの計測をし、調整して上手くなろうという考えをする方は少ないようです。

 「パットは天性のものでどんなパターを使っても上手い人は上手い!」「入る時は入るし、入らん時は入らん!」との考えを持ち、練習、努力では上手くなれないかのようにあきらめている方もいるようですが、自分のスタイルに合ったパター(スペック)を探す根気と、練習、努力をすれば必ず上手くなります。

 パターはグリーン上だけで使う特殊なクラブと考えることもでき、ドライバーからSWのようなスペックの統一性を考えなくても許される1本と考えれば、統一性を考えなければいけない他のクラブよりは自分に合ったスペックを探しやすいとも考えられます。プロゴルファーにドライバーの距離で勝つことは考えにくいですが、グリーン上のパットであれば、誰でも勝つ可能性はあります!(あたりまえの話ですいません!)

 しかし、プロのようにドライバーで300ヤード(真直ぐ、遠く)飛ばすための努力をしている方は多いようですが、パットを上手くなるための努力をする方は少ないようです。日本では天然芝(コースと同じ状態)での練習をできるところも少なく、パターを練習する環境は良くないとは思いますし、パターマットは実際の芝とは違うのであまり意味の無いことと考えるのも分からないでもないですが、スコアにこだわるのであれば練習、努力するべきです。

 プロのようにドライバーで遠くに飛ばし、ロングホールで2オンを考え、ドライバーやスプーンの練習?をしたところでスコアが安定するとは思えませんが、パターは努力次第で必ず上手くなれます。

 私は、インストラクターでもなければ、メンタルトレーナーでもないのでどのような打ち方で、どのような心理状態でパットすれば上手くなるのかを偉そうに言える立場ではないのですが、パター(道具)のスペックが合っていないことが原因で上手くストロークできず、精神面にも悪影響を及ぼし、パターで悩んでいる方も少なくないはずです!

 スコアにこだわり、1ストロークでも少ないスコアでまわりたい方は、自分に合ったパターのスペックを追求してみてはいかがでしょうか?

 パターにもロフト角、ライ角が存在するのです!