お使いのアイアンセットがご自身に合っているという確信はなく、今のアイアンセットを診て欲しいとご来店になったお客様との話の中には、
店 主「このアイアンセットに決めるまでに、どのくらいの時間を掛けました?」
お客様「え~、店に行って・・・その日に決めました!」
店 主「このアイアンセットが欲しかった、のですか?」
お客様「ヘッドは、前から気になっていたもので。シャフトは、その場で数発打って決めました!」
店 主「なるほど。当店の場合は、試打を数回して頂き・・・完成までに1ヶ月くらいかかる方もいらっしゃいます。1回のご来店で決められる方は稀なので、じっくりと診て作りませんか?」
という感じの流れがあります。
インターネットのような対面でない店舗の場合は、自己責任で購入し、失敗しても自業自得? いや、失敗して当然なのかもしれません?
量販店や工房で購入する場合は、まずは対面販売でしょうから、失敗したら販売した方に物申したくなる・・・かも?
価格を値切ったり、販売側の意見を聞かずに購入したりしたのなら、文句は言えなくなるでしょう。
でも、販売側の言うとおりに購入しても、文句を言わずに終わっていませんか?
人それぞれの技量に加えて、クラブの使い方に癖もあるので、文句と言うか、「自分に合っていない!?」という部分は出てくるものでしょう。
高いから! 有名だから! 「よい」ではないでしょう。
安くても、無名でも、中古でも、ロフト・ライ角度のピッチ、FPの並び、振動数、重量、長さなどのスペックが自身に合っていて、正しく組めて、OK!
診断に持ち込まれたアイアンセットで、何も問題がないことは、「稀」です。
「いいクラブ」を作るためには、作り手の技術と、お客様の理解が絡み合って欲しいものです。
良いアイアンを手にするために必要なのは、
大金を積むことではなく、
それに関わる人々が、そのための「聞く耳」を持つことなのかも!?しれません。