下記は、実際に持ち込まれたクラブのスペック表の一部です。
大まかに、誰もが聞いた事のある数値だけを採り上げました。
数値は見やすいように、少し、書き換えてあります。
NO | 長さ(インチ) | バランス | 振動数(cpm) | 重量(g) |
(1) | 45.5 | D0.5 | 270 | 325 |
(2) | 45 | D2.0 | 270 | 330 |
(3) | 43.5 | D4.0 | 225 | 305 |
(4) | 42.5 | D1.0 | 230 | 310 |
(5) | 41.5 | D1.0 | 285 | 340 |
NO(1)、(2)はドライバーで、(3)が3Wで、(4)が5W、(5)が7Wといった構成です。
(1)のドライバーは、調子が良くて気に入って使っていた物です。
現在のエースドライバー(2)は、(1)と同じシャフトを使用し、別のヘッドを使って作ったものです。
同じシャフトを使っているので、シャフト単体での、硬さ、重さは同じであったであろうし、ヘッドにシャフトを接着する部分の長さも同じくらいであったと推測し、グリップも同じ物であれば、(1)と(2)は似たような感覚のクラブに仕上がって当然でしょう。
この長さが0.5インチ短くなり、バランス、重量が重たくなっているのは、ヘッドの重量が重たくなったか、シャフトの先端にバランサー(真鍮、鉛)が入っているかと推測します。
厳密には、数値にズレはありますが、感覚的には大きな違いはないと思われます。現在は、基本的には、(2)(3)(4)(5)をバッグに入れてラウンドされているようです。
(3)(4)(5)のヘッドは同じ物でした。
シャフトは(2)のドライバーの物とは別のシャフトが(3)(4)に、また別のシャフトが(5)に使用されています。(2)と(3)(4)と(5)が、特性の違うシャフトでありました。
(3)と(4)は同じヘッド、シャフト、グリップが使われているのに、バランスが違うのは、お客様自身が(3)のヘッドに鉛テープを貼っていた為です。
何故かは?ですが、違和感があったのでしょう。
このようなスペック表の一部は、珍しくはありません。まず思う事は、「長さだけしか合ってないな~」・・・と。
ロフトが大きくなれば(寝れば)、長さは短くなります。3Wより5Wが長いといった場合は、稀です。(稀でもないかも・・・?)
今回は、(2)(3)(4)(5)と長さだけは均等に短くなっておりました。(3)と(4)は同じシャフトであるので、同じバランスにしてやれば、同じ感覚で振れるクラブになると思われます。
ここで、分かり易く、(3)と(4)は同じであるとし、(4)の数値を使って整理してみます。
NO | 長さ(インチ) | バランス | 振動数(cpm) | 重量(g) |
(2) | 45 | D2.0 | 27 | 330 |
(4) | 42.5 | D1.0 | 230 | 310 |
(5) | 41.5 | D1.0 | 285 | 340 |
さらに、バランスを(2)のD2.0に揃えてしまいますと・・・
このようになるでしょうか・・・
NO | 長さ(インチ) | バランス | 振動数(cpm) | 重量(g) |
(2) | 45 | D2.0 | 270 | 330 |
(4) | 42.5 | D2.0 | 228 | 312 |
(5) | 41.5 | D2.0 | 283 | 342 |
ここまで、整理していくと、いかに合っていない構成かが理解できるでしょうか・・・?
ラウンドで(2)の次に(4)を打たなければならない時・・・
(2)の次に(5)を打たなければならない時・・・
(4)の次に(5)を打たなければならない時・・・
(2)、(4)、(5)は三者三様といった感じでしょうか・・・
それぞれ振り方を変えてやらないと、上手くいかないと思います。
したがって、同じ様に打とうとすれば、するだけ、ナイスショットを連発して打てる確率は非常に少なくなると考えます。
今後、このスペック表の数値が綺麗に並ぶようにと考えています。
その前に、現在、アイアンを調整中でありまして、100g弱の軽量スチールシャフトを使用し、ロフト角が26度の5番からの構成で、決まりました。
4つの数値は、38インチ、D1.0、315cpm、408gとなりました。