今、U氏の過去のスペック表数枚をパソコンの前に並べ、文章を書いております!
U氏とは、昨年の春頃に当店の紹介記事の載った雑誌を近くの書店で偶然に見て来店して頂いたお客様です。
初めてお会い出来た日は、2002年(去年)の5月26日(日)のこと。手ぶらで、鉄扉のドアを開けて来店された事を思い出します。(当時、内装はおろか、鉄扉の閉まった状態で、今思うと、良く入って頂けたと思います・・・。)
U氏のスペック表には、その日のうちに計測し、お話をさせて頂いたことが記されていました。
その当時、年齢的な事も考え、スチールシャフトのアイアンから、当時、爆発的に売れていた、某大手メーカーのカーボンを購入され、その後のラウンドではトップが多発し、今までにはありえなかった大たたきをし、
「下手なのか・・・?道具が悪いのか・・・?ゴルフ止めようかな・・・?」
といった心境だったようです。
120gのスチールシャフトから50g台のカーボンシャフトに換えたのが原因のようでした・・・。
その後、アイアンからオーダーして頂ける事となり、軽量スチールの試打をして頂き、85gのシャフトに決まり、製作しました。
そして、6月7日(金)にオリジナルアイアンが完成。その後、7月31日(水)にはドライバーが完成し、11月20日(水)にはFWの4,5,7を造って頂き、その間にパターも造って頂いたので、この時点で、14本全てのパーツ(3×14=42パーツ)を当店で揃えて頂いたお客様になって頂けました。
その間の10月27日(日)には、アイアンが少し、右に出るのでるという事でライ角度を0.5度アップライトに再調整をしています。
で、11月の20日(水)以降のゴルフは納得のいく様子で、私も安心しておりましたが・・・
今年の春頃に来店された時だったと思います。
「最近、ドライバーとFWが右のミスが多く、1ラウンドに2~3発OBが・・・。」
とおっしゃったので、
「アップライトに挿し直しましょう!」
と提案したのですが、
「いや~腕や~練習するわ~クラブのせいにしたらあかんな~・・・・・・。」
と、その原因がご自分の技量にあるとして帰られたのです。
そして、数か月ぶりの先月に来店して頂いた時に、
「この前行ったら、アイアンは良いのだけど、やっぱり、ドライバーだけ、右に真っ直ぐ行く球が・・・でも、飛んでるのだけど・・・?」
と・・・・
右に真っ直ぐと言う事は、シャフトは問題ないと判断し、ライ角度がフラットで右に出やすい事が原因だと説明し、納得して頂きました。
「どうせなら~」
とドライバーのヘッドを300ccから、大きめの350ccのアップライトなモデルにヘッド交換することにしました。
結果、2003年10月4日(土)の夕暮れ、U氏は笑顔で報告に来てくれたのでした。
U氏のスペック表には、また新しい数字が書き込まれる事になりました。