フェース面に対しての、シャフトのロゴマーク、グリップのロゴマークの位置

 先日、アイアンセット(3I~SWの9本)を持て「グリップ?が歪んでいる様な?????」と、どう説明していいのか分らない様な口調で来店された方がおりました。

2本のアイアン 3Iから順番に構えてみると、確かに素直には構え辛いアイアンセットでした。
 計測する前だったので、ロフト、ライ角のバラツキはあるだろうと思っていましたが、それ以前の問題だと分かりました。

 シャフトの中央に目障りと感じるほど大きな太い字体(長さ15cmほど)で、メーカーのロゴマークがありました。そのロゴマークがフェィスに対して真っ直ぐになっていれば問題はないのでしょうが、微妙にフェースに対して左右にずれていました、角度にして左右5度ほど?です。しかも3番が左3度、4番が右に 2度、5番が右に5度・・・・・・・というように、全く意味がなくずれていました。

ロゴマークのズレ さらに、グリップのロゴマークもフェース面に対して左右にずれていました。角度にして、左右5度ほど?でした。
 通常のグリップには、バックラインがあり、バックラインを真っ直ぐに挿すと正面(フェース面と平行)にメーカーのロゴマークが来るはずです。ロゴマークがずれているという事は、バックラインがずれているので、グリップすればフェース面は真っ直ぐには向かないはずです。
 つまり、このお客様のアイアンセットはフェース面、シャフトのロゴマーク、グリップのロゴマークがどれかを真っ直ぐに合わせると、どれかがずれるという事になってしまい、全ての番手を同じ様に構える事が出来ないアイアンセットになっていたのでした。

構えるとずれる 目障りになってしまうようなロゴマークが無ければ、フェース面だけをターゲットに向けて構える事は難しい事ではありませんが、ゴルファーは、無意識にターゲットに対し、フェース面、シャフトのマーク、グリップのマークを、一致させようとするのでしょう!
 結局、ヘッドとシャフトばらして、ロゴマークが視覚に入らないような方向に差し換え、グリップもフェース面に真っ直ぐになるように挿し直しました。

 以前にも良く似たケースがありました。そのケースについては、次話で説明したいと思います。