「何処のメーカーのアイアンセットが、まだ、まし、だと思いますか・・・?」との質問をされる事があります。
このような質問をされるのも、HONEST通信で、現場の状況を書いたり、写真で公開したりしているからでしょう。
「そこにある、預かっているアイアンセットからは、大量のバランサーが出てきました~。」といったタイムリーな状況に遭遇される方もおられます。
大手メーカーをフォローする訳ではありませんが、大量生産されるメーカーのクラブだけが作りが悪いのではありません。
悲しい話ですが、メーカー純正品ではなく、リシャフトなどの調整を加えられたクラブでも、大量のバランサーが出てくる事もあります。
バランサーの問題だけではなく、アングル調整をされたクラブが、純正品の状態よりもバラバラになっていると思われたクラブもあります。
さらに悲しい話は続きます。
1本あたりの金額が当店の3~4倍の値段もするような高価な、完全にオーダークラブであると思われるアイアンセットをバラしたところ、ネックから大量のバランサーが・・・。
ヘッドの重量ピッチがバラバラなのを確認し、同じ職人として非常にショックを受けました。
先のご質問の回答としては、今までは「A社はB社よりはましでは? C社はヒドイです!!」と言ったりしていましたが、こんな事は(情けないことでもありますから)言いたくはありません。
「ヘッドとシャフトとグリップがあり、本数が揃っているのであるから、まだ、まし、なのではないでしょうか?」とでも言いましょうか・・・?
「まし」という言葉は、他の何かと比べて使う言葉のような気がし、無理に納得させるようでもあり、あまり好きではありません。
「店主製作のクラブは、他よりも、まし、です!!」
というよりも、
「店主のクラブは、持てる技術を駆使して作っております!!」
と言わせて欲しいのです。