ベンディングマシーンと呼ばれる、測定器と調整器が一緒(ごっちゃ)になったものは、正確な測定が出来ないと考えた為、当店では使用しておりません!
何故、測定器と調整器が一緒になった、機材を使用しないかを考えてみてください。
下記の3枚の写真から、店主は何を言おうとしているのでしょうか・・・?
・・・第100話の続きになります。
シャフトは棒ですが、ヘッド側(チップ側)とグリップ側(バット側)では、直径が違います。
チップ側が細く、バット側が太くなっています。
アイアンシャフトは、チップ径は9mmほどで、バット径は15mmほどあります。
シャフトは先細りになっています。
バット側が極端に太くなった、極太シャフトなる物もあります。
カーボンシャフトと一部のスチールシャフトを除く、アイアン用に使用されることの多い、スチールシャフトには、ステップと呼ばれる、節があり、先端にかけて、階段のように段があります。
その段のパターンは、様々です。
カーボンシャフトの様な、ステップの無いシャフトの端面は真っ直ぐですが、シャフト軸線とは、平行ではありません。シャフトには様々な物が存在するのですが、シャフト中心線とシャフトの端の線が同じである物はありません!
雑誌などでのライ角の説明には、
「地面とシャフトのなす角度。大きいと左、小さいと右に行きやすい。」
「クラブを正面から見たときのシャフトの傾き。」といった簡単なものが多く見られますが、先日、見た雑誌のライ角の説明には、「ソールをスクェアに合わせた際、シャフト軸線との間に成す角度。」と説明がされていました。
何百個のメーカーのアイアンヘッドのスペックを載せた雑誌なだけあって、非常に細かい数値が書かれていました。ロフト・ライ角に関しては、0.1単位の数値が出ていました。
数値表の欄外には、「データは・・・データ発表値とは異なる場合もあります。」とも書かれておりました。測定の方法や測定に使用した機材の説明は無かったように思いましたが・・・?
話が反れかけましたが、これほど細かなデータを示しているのならば、単にシャフトと表現せずに、「シャフト軸線」といった表現は当然の事でしょうが。
シャフトの端面を基準にすると、シャフトの太さ、傾き、ステップなどの違いにより、シャフト軸線を基準とした場合とは、角度が違ってしまいます。
シャフト軸線とシャフト端面とが、平行であれば、同じ角度になりますが・・・
シャフトの中心線での5番アイアンのライ角度の測定値が60.0度だった物を、シャフトの端面(下側)で測定すると、59.5度や59.0度といった数値になってしまうことになります。
ずばり、先の3枚の写真で、理解して頂きたい事は、ロフト角、ライ角は勿論、フェースプログレッション、ソール角も、基準になるのは、シャフト軸線であり、同じクラブでも、基準が違えば、結果も違い、測定器と調整器は独立した機材が必要であると言う事です。
これが当店使用の調整器です。
今回は、
4枚の写真をご覧頂き、
何故、
測定器と調整器が独立していなければならないかを考えてみてください!