調整の実例を挙げると数値が多くなり、理解し難いと思います。
これからの会話は、アイアンの調整を決意した架空のお客様A様、が14本の土台を築き上げる話です。
「まずは、3~PWの8本を納得できる状態にしたいのですが・・・?」
「了解しました。グリップは再利用が出来ない場合には新品に交換お願いできますか・・・?
いずれにしても、手の大きさからすると、現状よりも太くしますね!」
「もう消耗していますし、新品の○○グリップに交換してください! 太さも太めでお願いします。」
「了解しました。まずは、現状を計測し、その後、バラします。」
(バラした後)
「まず、現状のグリップは軽いです。
○○グリップの方が重くなりますし、太くする為に、下巻きのテープの巻き数も多くなり、その分もバット側が重たくなります。
ヘッド重量も軽いです。全番手が軽いようです。シャフトの先端に異物があります。」
「ということは、バックフェースに多量の鉛を貼る事になりますね~」
「同じ番手に、同じシャフトを使うと、そうなりますが・・・」
「といいますのは・・・?」
「3アイアンは必要ですか・・・?」
「3アイアンの代わりにショートウッドを使う事が多くなり、3アイアンの出番は少なく、今は飾りのような状態ですかね~」
「飾りはいらないでしょう。シャフトだけ使いましょう。飾りの3アイアンのシャフトを4アイアンのヘッドと組み合わせます。
現状の3アイアンのシャフトを4アイアンのシャフトにするのです。とりあえず、PWのシャフトは余る事になります。
こうする事で、長さは長くなりますが、長くなった分バランスが大きくなり、バックフェースに貼る鉛の量を最小にする事ができます。当然、本数は7本になりますが。」
「3アイアンは必要ないですし、丁度良いですね! 長さも少し長くなり、距離も望めますね~」
「ひとつ確認しますが、シャフトの硬さが軟らかくなります。振動数も少なくなります。と言っても、SがRになるような事ではありませんが、構わないでしょうか・・・?」
「現状は少し硬く感じておりましたし、3アイアンも使えないので、これも丁度良いのではと思います。」
「では、後はお任せ下さい!!3アイアンのヘッドとPWのシャフトは先にお返ししておきます。」