老若男女、様々なお客様にご来店して頂いておりますが、長身180cm以上、体重80kg以上の日本人離れした立派な体型をお持ちのお客様に、今までに何人か来店して頂いきました。(まだ、外国の方は来店して頂いておりません!)
この様な体型の方々には、共通する事があるのに気がつきました。
気がついたというほどの事でもなく、当たり前の事なのですが
「長身にもかかわらず、平均的に製造された市販品(特に国産メーカー)のアイアンのライ角度で、長い間、練習していたために、本来のスイングが出来ていなかった。」
と言う事です。当然の事の様に聞こえますが、御本人ではなかなか気がつかない事のようです。
クラブ重量やグリップの太さは靴や、服と同じで平均的(標準サイズ)では合わないことは、御本人も良く分かっている様でそれなりの仕様になっているのですが・・・。
{ある長身のお客様の話ですが、市販の状態ではフラットすぎるので全番手アップライトにしなければ合わない事に気がつき、どこかのショップで調整されたのですが、いまひとつ上手く打てないと来店され、その調整済みのクラブを持ち込まれ計測したところ、確かに全番手をアップライトに調整した形跡はありましたが、中にはアップライトにひねり過ぎてある番手があり(ライ角度のピッチがバラバラで)左にしか飛ばない状態の番手が何本かあり、再調整したことがありました。}
ライ角度の1度前後の狂いを目で見て判断することは難しく、知らず知らずのうちにライ角度に合わせた姿勢(ポスチャー)になるため、長身の(本来は手の位置が高い)ゴルファーが、本人にとってフラット過ぎるアイアンでは、ハンドダウンになり、膝、腰(背中)が曲がり過ぎた窮屈な(小さいな)姿勢(ポスチャー)になり、体を生かした大きなスイングができていないように思うのです。
一般的に「悪い姿勢(ポスチャー)から、良いショットは望めない!」「姿勢(ポスチャー)見ただけで、その人の技量(腕前)が分かる!」などと言いますが、私的には
「悪いライ角度のクラブでは、良い姿勢(ポスチャー)が出来ず、結果良いショットは望めない!」「ライ角度のピッチにバラツキのあるアイアンセットでは、番手ごとに姿勢(ポスチャー)が変わってしまい、全番手同じ姿勢(ポスチャー)が出来ず、結果スイング自体を複雑にしている!」
と言いたいのです。
ライ角度が1度変わると、クラブの顔(フェース)の見え方も変わり、姿勢(ポスチャー)も変わるのですが、「1度くらいで・・・!」と気にされていない方が多いように感じています。
確かに、手の位置や膝の位置を2,3センチ下げ、視覚的に1度くらいはアップライトに感じることができるので微妙な事の様に考えがちですが、実は、ライ角度のたった?1度が姿勢、スイングに大きく影響し、大変重要な事なのだと気がついてもらいたいのです!
必ずしも、身長の高い方がアップライトなライ角度が合っているとは言えませんが、体に合った大きなユッタリとした姿勢(ポスチャー)の出来るライ角度を見つけ、体を生かした大きなスイングを目指して頂きたいと思ったのでした!