価格と内容は比例する。

とあるお客様の話です。

ゴルフ歴は浅めなのですが、熱心にクラブの勉強をされ、ご自身の体型では国内で販売されている一般的なクラブではライ角度が合わない事に気づかれたそうです。

そして、インターネット上のオーダークラブ製作ショップと出会ったとのことでした。

そのショップは、身長や手の長さなどを測り、体のサイズに合ったクラブを製作しているようです。

オーダーされた購入金額を聞いて、ビックリでした。

当店がこの材料で作った場合の、3分の一以下の金額だったのです。

お持ち頂いたクラブを構えた時点で、「アングルが明らかに、おかしい!」とは思ったのですが、とりあえず、数値を計測する事にしました。

ロフトライ長さバランス
19.065.0393/8D2.4
23.566.5382/8D2.5
30.068.5372/8D2.8
38.569.0363/8D5.0
AW45.069.0362/8D5.3
SW51.568.0364/8D6.8

計測結果を見て、妥当な内容であるのかもという思いに至りました。

確かに、ライ角度は体型を考慮したアップライトに調整してありました。

しかし、ライ角度をアップライトにすることを重視している為か、ネックが異常なグースになってしまうくらいに、ロフト角度が少なくなっています。

そこで詳しく調べてみたのですが、本来(規格)のロフト角度より、2度、ひどい番手は5度も少なくなっていたのでした。

これは、どんな機材で計測したのでしょうか・・・?

何故、こうなったのでしょうか・・・?

フル調整をすることになり、バラしたのですが、その中から大量の鉛が出てきました。

ライ角はここまでアップライトなものは必要ないと判断し、最終的に2~3度フラットにしました。

金額が金額だけに、こんなものか・・・と思ったりしますが・・・

このようなクラブがオーダーメイドと言われ、売られ続ける現実には、非常に残念でなりません!

「オーダーメイドとは何か?」を考えていた矢先の事、仕上がりと金額が比例するという、極当たり前の事象に出会いました。